虫歯はお口の中にいる細菌によって歯が溶かされてしまう病気です。一度虫歯にかかってしまった歯は、元に戻すことができません。患部を削り、取り除くことが虫歯の主な治療方法ですが、早い段階なら削る部分も少なくて済みます。「虫歯かな」と思ったらぜひ早めにご来院ください。
虫歯の治療で歯を削ったあとは詰め物や被せ物をしてふさぎます。しかし、たとえ虫歯が再発しなくても5~7年ほどで交換しなくていけないことが多く、その際どうしてもさらに歯を削ることになってしまうため、一度虫歯の治療をすると、健康な歯が少しずつ減っていってしまうことになります。
当院では健康な歯をなるべく傷つけないで残すよう心がけ、虫歯の部分だけを削る「MI(ミニマルインターベンション)」という治療に取り組んでいます。これは「最小限の干渉」を意味する用語で、歯の健全な部分をなるべく削らずに残す治療のことです。
虫歯治療の際は、ダイアグノデントというレーザーで虫歯に侵された部分をしっかり識別できる機器で検査し、歯科用の拡大鏡を用いて術野を拡大して診ながら、歯の削り過ぎを防ぎます。また、歯の削る部分が少なくても補修ができる、コンポジットレジン(歯科用プラスチック)を充填する治療も実践。
当院では初期の虫歯であれば削らずに経過観察をする場合もありますが、これはそのまま放置せず、きちんと定期的に検診を受けていただける場合に限ります。ご自身の歯を長持ちさせるためにも、ぜひ日ごろから検診に通っていただくことをおすすめします。
虫歯がひどくなった場合に、「神経を取った」という話を聞くことがあると思います。たしかに痛みは治まるかもしれませんが、神経を取った歯は立ち枯れてしまった木のようなもの。栄養分がいきわたらずに脆くなってしまい、折れたり欠けたりするリスクが大きくなります。
そのため当院では、痛みがあるからとすぐに神経を取るような治療はしていません。患者さまのご希望を伺い、時には経過観察の時間を十分に取って、できるだけ歯を長持ちさせる治療を行います。
大きな虫歯に関してはいきなり詰め物をするのではなく、まず神経に優しい詰め物をして、症状が出ないことを確認してから最終的な処置に進みます。患者さまの歯を長持ちさせることを考えて治療を行っていますので、どうぞ安心してお任せください。
殺菌効果のある薬剤を詰めることで患部の虫歯菌を殺菌し、神経を取らないで済むようにする「3Mix法」や「ドックベストセメント」といった治療も併用して行っております。しかしこれらの治療法は、まだ確立された根拠が十分にある治療方法とは言えません。そのため当院では補助的な使用にとどめ、定期的に経過を観察しながら治療をすすめてまいります。
虫歯の治療で大切なのは、残った歯を守り再発を予防することです。治療が終了した後も日ごろから予防を心がけ、定期的にメインテナンスにお越しください。
検査器具やレントゲンで、虫歯の進行度合いを調べます。
虫歯がどんな状態なのかをご説明し、治療計画をご案内します。
虫歯の病巣を取り除きます。歯の神経まで虫歯が達している場合は、神経の治療も行います。
虫歯の進行度合いや大きさに応じて、詰め物や被せ物を装着します。
虫歯を再発させないために、定期検診や歯のクリーニングを受けることをおすすめします。
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午前 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
午後 | ○ | △ | ○ | △ | ○ | ※ | × |
午前:9:00~12:30
午後:14:00~18:00
△:火・木曜午後は17:30まで
※:土曜午後のみ13:30~14:30
休診日:日曜・祝日